2005年01月一覧

宝石の情報開示Ⅱ


一昨日、鑑定書と一緒にダイヤモンド1.05カラットの入っているプラチナのペンダントを持ち込まれ、リングに作り替えたいとのご依頼で男性がお一人で御来店いただきました。
ダイヤモンドを顕微鏡で見ましたら、クリスタル・インクルージョン(結晶内包物)がありましたので、お客様にご確認いただいてお預かりいたしました。
鑑定書を見せて頂きましたら、クラリティ(ダイヤモンドの4Cを参照)がVS1と表記してありました。でも鑑定書にはプロット画(ダイヤモンドの内包物の種類と位置をダイヤモンドの正面図と背面図に示す)がありませんでしたから、お客様は顕微鏡を覗いてはじめてお持ちのダイヤモンドのクラリティの内容を知ったのだと思います。

日本の宝石鑑定機関で発行している鑑定書は、一部の鑑定機関を除いてダイヤモンドの写真は付いていますがプロット画はありません。写真では、そのダイヤモンドの内包物の種類や位置まではわかりません。
以前ある鑑定機関の方に『なぜ、プロット画を鑑定書に書かないのですか』とお聞きしましたら『メーカー、卸商の方から鑑定書に内包物が書かれあると小売店がダイヤモンドを売り難くなるからプロット画のない鑑定書を発行して欲しいとの要望だったのです。鑑定をする時は、プロットした下書きをしますからプロット画のある鑑定書の希望があれば発行出来るのですが、そういう依頼はほとんどありませんね。』という答えが返ってきました。

私がGIA(米国宝石学会)で学んだダイヤモンドの鑑定は、プロットをしてクラリティを決めておりました。GIAやAGSL(American Gem Society Laboratories)のダイヤモンド・グレーディング・レポート(ダイヤモンド鑑定書)には、必ずプロット画があります。インタージェムでも1990年頃まで自店でプロット画のある鑑定書を発行しておりました。しかし私が40歳になった1989年頃から遠視(老眼)の兆候が出始めたので、鑑定書の発行をやめました。最初大手の鑑別機関C社にお願いしたのですが、鑑定書にGIA G.G.のダブルチェック署名と、プロット画が無いので、AGTに変えてGIA G.G.のダブルチェック署名と、プロット画のある鑑定書をお付けしております。

ダイヤモンドは、二つと同じ物がありません。鑑定書のプロット画によって顕微鏡でダイヤモンドの内包物の種類と位置を確認する事でその鑑定書との同一性がはかれます。しかしプロット画が無いということは、鑑定書とダイヤモンドが同一で無いかもしれないと、お客様に不安を抱かせてしまうのではないでしょうか。

インタージェムのポリシーは、宝石の情報開示でも述べておりますが、正しい情報をお客様にお伝えする義務と責任があると思っております。

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備えあれば憂いなしⅡ


新潟県中越地震、インドネシア・スマトラ島沖地震と大きな地震が立て続けに起きています。
インタージェムのショールームにはマイセンやドリスデンの磁器製品、ガレ等のガラス製品等の工芸品が棚の中に陳列されています。
『阪神大震災級の地震が来たら命だけでも助かればめっけもん!』と強がりを言ってましたが・・・・・・。

テレビを見ていましたら、引越し業者のコマーシャルで耐震マットの事を言っていまたので、『これだぁ!』と思い、ネットで調ベてたら「Pro-7(プロセブン)耐震Mat」と言う商品名でした。地震が起きてから後悔しないように、注文しました。
本日、フッ素加工のはさみ(粘るので普通のはさみでは切れない)も届いたのでカットして棚の中の工芸品に敷きました。備えあれば憂いなし、これで心配ごとも解消しました。

「Pro-7(プロセブン)耐震Mat」について詳しくはプロセブン株式会社のHPをごらんください

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大人の少年誌「ラピタ」


1月6日、東京に会議で行った帰り東京駅の本屋で、ラピタを手にとってパラパラめくっていたら、「カリフォルニア・ワインの時刻表」という記事が載っていたので買って新幹線の中で読んできました。
―ナパからセント・ヘレナまでの21マイルを往復しながらワインと料理を楽しむワイン・トレイン。列車は、・・・・。―   
ゆったりとした時の流れ、いいなぁ~、行って乗ってみたいなぁ~、計画を立てよぅ~と。

「ラピタ」は下記のような但し書きがContents のページに書いてあります。
【おことわり】この雑誌は、40歳以下の読者を想定しておりません。ゆえに、しばしば若者には意味不明な言葉や、見たこともないモノが登場します。とくに説明などしませんので、そのつもりでお読みください。

これだけ強気に読者の的を絞り込んで作っていますから、50’S~60’Sの事がしばしば掲載されていて、時々買ってしまいます。
昭和レトロという言葉もあります。私のようなオーバー50を対象にビジネスが成り立つ時代なのでしょうね。

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あきない手拭


仙台市の商店街クリスロードにある三瀧山不動院(開運招福、商売繁盛、真言密教、加持祈祷の寺。酉年生まれの守り本尊(不動明王)・眼の守護仏安置の寺。開運を呼ぶ福の神・仙臺四郎安置の寺)から仙臺四郎の絵が書いてあるあきない手拭を社員が買ってきました。
手拭には次のようなことが書かれています。

     あきない

商売はあきないという
 それはおもしろくて
 しょうがないから
あきないなのだ
 いつもおましろいから       あきない商売を
 笑顔がたえないから           おもしろくないと
「笑売」となる             思っているとすぐあきる
 「いらっしゃいませ」        いつも不平不満や
 「ありがとうございます」      愚痴がでて心が次第に
 いつも活発だから             傷ついた
「勝売」となる           「傷売」となってしまう
                     こんなお店には そのうち
                     誰もよりつかなくかり
                    「消売」となって消えてしまう
                     「笑売」しているのか
                       「傷売」をしているのか
                     「勝売」をしているのか
                   あきない商売をしているのか                        

このあきない手拭を読んで感じたことがあります。
ジュエラー(宝石商)は、欧米で信用のある尊敬される職業ですが米国から帰国した1973年頃の宝石商に対する日本の銀行の評価は非常に低いものでした。その時から欧米のジュエラーのように、誰からも信頼される宝石商になろうと決心しました。
その気持は今でも変わりません。昨年の9月に社団法人日本ジュエリー協会(JJA)と宝石鑑別団体協議会(AGL)が『宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法に関する規定』について発表した、「加熱」「含侵」「照射」「コーティング」などの宝石の情報開示も、9月1日からインタージェムでは正札に明記してお客様に正しい情報を開示しています。それは、自社の損得よりも、お客様を守りたい、大切にしたいという思いからです。
『宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法に関する規定』が発表されて4ヶ月に成りますが、いまだに対応していないお店が多い現実に、何時になったら信頼される宝石業界になるのか憂えずにはいられません。

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東天紅で新春食事会


1月のラ・ココ会議が東京国際フォーラムでありましたが会議の前に新春の恒例になった食事会を7階の東天紅東京国際フォーラム店で行ないました。
写真左端は東北新幹線の車中より福島駅を通過後に撮った吾妻小富士(料理に関係ありません)です。
シャンペンで乾杯の後、上中央の写真が季節の冷采盛り合わせ。次に写真がありませんが本日のスープ、カニときのこの卵スープ。
上右の写真が本日の魚料理、芝海老と紋甲イカの四川風味と鰈(かれい)の紅麹焼。下左の写真が本日の肉料理、黒豚ロースの黒酢仕立てと胡麻付きトルティーヤ。下中央の写真があんかけ焼きそば。下右の写真が杏仁豆腐。どの料理も美味しく頂きました。
14:00からの会議は、皆さんお食事に大満足で新春らしく和やかに運びました。

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満開の啓翁桜


12月29日にお歳暮で頂戴した啓翁桜が満開に咲きました。
今日は小寒でこの日から寒の入りと言います。仙台も今朝起きたら薄っすらと雪が積もっておりました。
出勤途中の車から道ゆく人を見ていましたら、凍った歩道ですってんころりと転んでいる若い会社員風の人がいました。痛そうでしたが、起き上がっていたので大丈夫のようでしたが、お年よりだと骨折したりしますから注意しないといけません。
1月5日から節分(立春の前日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、冬の寒さが一番厳しい時期となります。お互い風邪など引かぬよう十分気をつけましょう。

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「オーナーズノート100回投稿記念プレゼント」応募者なし


12月19日投稿の「オーナーズノート100回投稿記念プレゼント」の応募者が0でした。応募要項にお名前(発表の時はハンドルネームでも可)、性別、年齢、ご住所、メール・アドレスとありましたから、個人情報の収集と思われてしまったのかなと考えてしまいました。
こういう時代ですから、そのように思われてもいたしかたありません。
『残念!』


遠方より友来たる


昨日、16:00頃に大学時代同じ研究室で寝食を共にしたT君がひょっこり訪ねて来ました。ひょうひょうとした風貌は、学生時代と変わらずに、おまけにずけずけと言う辛口の批評も相変わらずでした。そんな彼ですが、何故か学生時代からウマがあうのです。
最終の新幹線で東京に帰ると言うので17:30頃、会社を出てフランス料理の「かのう」で、おつまみになるようなのを頼み、日本酒(フランス料理店なのですが日本酒も置いています)を飲みながら、しばし旧好を温めました。


謹賀新年


新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
インタージェムは、今日から初売りです。
10時開店前からお客様においで戴き、
縁起の良いスタートとなりました。

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