出羽三山紀行 7/1~7/3 其の一(湯殿山・羽黒山)


2005年7月1日
1989年(平成元年)から続けている(途中に3回ほど休みましたが)山形県の出羽三山に今年も詣でてきました。

出羽三山は、月山・湯殿山・羽黒山の3つの山を称していいます。
元禄2年(1689年)「奥の細道」の芭蕉も、ここを訪れて次の俳句を読んでおります。
雲の峯幾つ崩て月の山
語られぬ湯殿にぬらす袂かな
涼しさやほの三か月の羽黒山

御開山1400年の湯殿山を参拝した後、羽黒山神社の表参道の山門をくぐり、杉林の中の参道を下りて行くと杉木立の中に凛とたたずむ国宝五重塔が見え、その姿にいつも心が洗われる思いがします。そこから山頂の羽黒神社まで2,446段ある階段を約1時間かかって登ります。
二の坂を上がったところに茶店があり、ところてんを食べるのが楽しみなのですが、山頂までの三の坂が、またきつい登りなのです。

CIMG0254HAGURO1.JPG

羽黒山神社に参拝した後、羽黒山門前手向(トウゲと読みます)の宿坊生田坊に宿を取りました。夕食は勿論精進料理です。全て地元で取れた食材を使っています。とても美味しいとは、いえませんがわたくしは、好きです。

CIMG0264syoujinn.JPG

7月2日
4:00起床。月山に登る身支度をして5:00手向を出てバスで月山8合目へ向かいます。6:00に到着。
昨夜から続く雨の中、山頂に向かって登山開始。

さして、信仰心が強いわけではないのに、なぜ17年も続いているのか自分でも不思議なのです。
雨の日、風の日、晴れた日、曇りの日、暑い日、寒い日と毎回気象条件が違っているのです。それに体調もその時々で違います。前日の表参道の2,446段の階段を登った次の日に3時間以上かかって山頂まで行くのです。どんなにしんどくとも一歩一歩前に進まなければ山頂には到達しません。
岩道をよそ見をせず、足元に気を付けながらしっかりと踏みしめて注意深く登らなければ転んで怪我をしてしまいます。雪渓で足を滑らせたらそれこそ谷底まで一気に滑走して大怪我をするでしょう。
日々の生活、仕事、人生にも似ていると思います。だから、自分を見つめるために登っているのかもしれません。
つづく

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コメント

  1. mago より:

    TBありがとうございます。宝石会社の社長さんだあ~と驚いてしまいました。本文を拝見しまして・・・17年も羽黒山の石段をのぼっているのですね。なかなかできません・・・。なんとなく登山と似ているのはわかりますが、自分としては石段の方がつらいです。風景が同じ感じで、石段が滑りますし・・・全てが修行なのでしょうね。

    今後とも宜しくお願いします。

  2. 出羽三山 ?羽黒山†?

     部屋をごそごそと掃除してましたら、出羽三山の図鑑を発見。丁度写真も撮っていたので、引用しながら神秘的な山に触れて行きたいと思います。

     出羽三山とはいうもの…

  3. オーナー より:

    mago さん
    コメントとTBありがとうございます。 
    チョット時間が出来たのでネットサーフィンをしてましたら、「まったり田舎暮らし」さんのブログを見つけました。
    酒田出身の作家藤沢周平がこよなく愛した山形県庄内を紹介しているブログでした。
    出羽三山の事が載っていましたので、TBとコメントをさせて頂きました。