オーナーズ・アイ一覧

人間の思考行動


お盆の帰省ラッシュがテレビや新聞で取り上げられています。その河北新報朝刊記事の中で高速道路のガソリンスタンドに給油の為の車の列が本線まではみ出して1時間待ちと書いてありました。8月に入ってガソリン価格がレギュラーで最高6.5円も高くなり1リットル143.7円、15年8カ月ぶり最高値を更新しました。ところが、東北自動車道のガソリンスタンドは前月の価格でガソリンを販売しているそうです。
記事の内容から考えますと高速道路のガソリンスタンドで給油すれば少しでも安くなると考えた人が多かったのでしょう。満タン70リットルとし高速道以外のガソリンスタンドとの差額は、70L×6.5円=455円です。そう考えると1時間待ちで消費するガソリンとイライラして待つエネルギー消費を考えると?です。高速道路のガソリンスタンドで給油すればいいと思った人も、安くなると思った人もガス欠が心配で先にいくことも出来ないから待つしかなかったのでしょう。

人間の思考行動は、習慣や経験から来る事が多いと思うのです。そういえば展示会でお客様がおいでになる時間帯が同じで込み合う時と、汐が引いたように少なくなる時間帯があります。そう考えると他の人と違う思考回路を持って行動した人が、個性があるといわれるのかもしれません。

ジュエリーも売れているから、流行っているから、芸能人が着けているからという理由で買い求めては個性がありません。ジュエリーは自分の魅力を最大限に引出して表現してくれるのですから自分にあったものを選びましょう。
自分は誰でもない自分自身なのですから。


ブログをお休みして、ご心配をお掛けしました。


7月31日から8月8日まで仕事、プライベートともに色々あり、とてもブログを書ける状態ではありませんでした。友達からも海外出張か、伏せっているのかと心配のメールを戴きましたが色々な事に対して誠心誠意行動しました。そして、やっと気持ちの上でも落ち着きましたのでブログを続けていきます。この9日間で人の優しさに触れ、常に人に対して自分もそのようにありたいと感じた日々でした。


宝石商(ジュエラー)の品格


藤原正彦著「国家の品格」がベストセラーになりましたが、品格とは本来個人の人格に備わっている「どことなく感じられる上品さ。(気品)」や「人に自然と備わっている、心の高さ。(品位)」をいいます。
それでは、「宝石商(ジュエラー)の品格」とはどういうものでしょうか。宝石商は、ジュエリーと一緒に夢や想い出や喜びを販売していると思うのです。一個一個選んだ綺麗な宝石をデザインしたり、或は商品を仕入れて販売をしてお客様に喜んでいただく、そのお客様の喜びを自分の喜びと思えること、そしてお客様がお店にとってかけがえのない財産だと思える事です。
80年代のバブル期に誰もが「財テク」に目の色を変え、資産運用の出来ない経営者は失格だとまで言われた時代でも私はお金がお金を生む「財テク」は一切しませんでした。勿論、今もその気持ちに変わりがありません。
いままた、社会問題になっている「利益至上主義」や「拝金至上主義」などは宝石商になじまない言葉だと私は思います。私が人と付き合うとき、少なくとも自分の利益だけしか考えないような人とは付き合いたくないと思うように、お客様もお店を選ぶときにそのように考えられると思います。
これからも信念を持って自分の考える宝石商(ジュエラー)としての品格、理想像を目指して歩んでいきたいと思います。


上野駅の「駅中ショップ」


先日のJJA会議で東京に出張した時、上野駅の入谷改札口から入ると、21:00過ぎているのに大きな本屋さんや、洋品店、J1のサッカーグッズを売っているお店やレストランが並んでいて、これが今話題の「駅中ショップ」かと感心してしまいます。本屋さんなどはかなりの人が入っていました。
JRでは、鉄道施設と言う事で固定資産税を払わないという税の不公平を新聞などマスコミで取り上げておりましたが、確かにれっきとした商業施設ですね。東大などもコンビニの敷地は固定資産税がかかるという事ですから、JRだけ例外と言う事は無いでしょう。そんな事を考えながら最終の「やまびこ」で帰って来ました。

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鑑別ラボを見学


昨日、社団法人日本ジュエリー協会の理事会、消費者部会と出席した後、辰巳副会長さんが全国宝石学協会の技術本部担当部長北脇さんをご紹介下さると言う事で野村消費者部会長とご一緒に3人で御徒町駅近くのビルに行きました。
初対面の北脇さんは、工科系大学の穏やかな研究者と言う感じで親切に鑑定や鑑別をしているラボを見学させていただきました。高温高圧合成ダイヤモンドの鑑別に使われるカソード・ルミネッセンス装置や、ルビーやサファイアの加熱処理などの有無の検査に使うレーザーアブレーション・誘導結合プラズマ質量分析装置、顕微ラマン分光装置等の機器を説明を受けながら見せていただきました。
33年前にGIAで勉強した宝石学や鑑別技術ではとても追いつかない程、宝石の鑑別の難しさを痛感し、次元の違いを知らされました。
CIMG2190.JPG その後に4人でいつもの居酒屋さんで飲みながら、親睦をはかりました。話をしていく中で、以前ブログで書いた「ある種の処理宝石について」のなかで北脇さんの論文にリンクをしていたことを思い出し、あの時に論文を読んで凄い人だと感じた人が目の前にいるという素晴らしい出会いに感謝せずにはいられませんでした。


第22回仙台青葉祭り (2006.5.20,21)


CIMG2118a.JPG  昨年に続き今年も青葉祭りを見てきました。
 昨年は、すずめおどりの躍動感に感動しましたが、
 今回山鉾を見て「粋」について考えてしまいました。
 山鉾の側面には、山鉾を提供している両替商
 和菓子屋等の名がデカデカと描いてあります。
 これはお金を出しているんだからしょうがないけど
お囃子に屋号や団子の商品名まで言って、伊達者の粋はどうしたんでしょう。
祭りには粋な心が大切なんですがね~。
写真をクリックすると動画がご覧頂けます。


宝石の情報開示「パライバトルマリンの定義」が変更されました。


トルマリンの中でネオンカラーのブルー系の石を見たことがありますか。
1980年ごろブラジルのパライバ州でブルーやグリーンのネオンカラーの美しいトルマリンが産出され、パライバの名前がつけられました。パライバトルマリンの産地は、ブラジルのパライバ州とその近郊に限定されていました。その供給量は年々に減少を続け、既に枯渇したとも言われています。その為に現在高品質の物は大変高額な値段で取引がおこなはれているのが現状です。

ところで、宝石鑑別団体協議会(AGL)のパライバの定義は「ネオンカラーが特徴的な銅着色のブルー~グリーン系トルマリンでブラジル産であることが特殊検査にて確認された物に対して分析報告書に限り別名パライバと記載可」とされておりましたが、モザンビークからも銅含有のエルバイトトルマリンが産出されるようになりました。このモザンビーク産とブラジル産との識別区別が出来ないものがあり、パライバトルマリンの定義を2006年5月1日から「銅及びマンガンを含有するブルー~グリーンのエルバイトトルマリン」と変更されました。
鑑別機関の発行するパライバトルマリンの分析報告書に「当初産出された地名に因んで“パライバトルマリン”と呼ばれています。但し、産地を特定する物ではありません。」とコメントを入れる事。銅及びマンガンの含有とその測定機器名を明記する。事になりました。

個人的主観ですが、希少価値をうたっていたパライバトルマリンが産地を問わなくなり、ブラジル産との識別区別が出来ないモザンビーク産の同種のトルマリンがパライバトルマリンとして今後の市場に出て来ると考えられます。その時にパライバトルマリンの希少性としての価値がどのように評価されるのかが問われてくると思うのです。
パライバトルマリンでも品質の良くない物も当然あり、希少性を強調してパライバトルマリンということで高い評価をするのではなく、他に類を見ないブルーやグリーンのネオンカラーの美しい本当に綺麗なパライバトルマリンを評価すべきと思います。パライバトルマリンに限らず宝石やそれを使った宝飾品は、その美しさやデザインの素晴らしさによって身に着ける楽しさ、ご両親や愛するご主人からのプレゼントだったり、頑張った自分へのご褒美だったり、記念の思い出等の生活に潤い与える物であって。決して希少性だけでジュエリーが存在する物ではないと思うからです。


お世話になったダイアンが来仙


1972年ロスアンゼルスでGIAで宝石の勉強をしていた頃に、姉の友達で日系3世のご夫妻に大変お世話になりました。姉の友達ダイアンはご主人を亡くされて6年になりますが時々日本に来ており東京でお会いした事がありました。
今回日本に来るのでその時に仙台に行きたいと2ヶ月ほど前に電話があり、16日の日曜日に仙台を40年ぶりに訪ねて下さいました。松島をご案内する事にして、松島の途中の塩釜市の「汐のや」さんで会席弁当を食べました。夜は、「かのう」でフレンチの夕食でした。
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「汐のや」さんの会席弁当        松島五大堂

17日は、40年ぶりに我家にご案内した後、青葉城をを見てから昼は「アンブロジア」でカレーを食べて、秋保温泉の「ホテル佐勘」に宿を取り一緒に夕食を食べてから私は、帰って来ました。
ダイアンは、日本語がしゃべれないので私が帰ってしまうと一人になってしまうので、前もって英語の出来る人をお願いしておりましたので安心してました。
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青葉城址伊達正宗公騎馬像      秋保大滝

今朝、ホテル佐勘に9:30に迎えに行き、電車の時間が11:26なので時間があったので榴ヶ岡公園の桜を見に行きました。枝垂桜が満開でとてもきれいでした。
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新品のマウス


CIMG1832ma.JPG  数日前から使用しているボール式マウスの
 調子が思わしくなく新調しました。
 今度のマウスは、光学式マウスなので非常に
 動きが良く、今迄の感覚で動かすと画面上を
 矢印が飛び回っているような状態でした。
 PC関係の器械は、進化が早いですね。
 


【思い込み】と【駅弁】


【思い込み】
東北新幹線の上り「はやて」は八戸から、「こまち」は秋田から来て盛岡駅で連結されます。勿論、乗客は双方の客車に行き来する事はできません。「はやて」と「こまち」は仙台の次は大宮まで停まりません。
22日の出張も24日の出張も切符は数日前に求めておりまた。24日は「はやて」の座席が取れず「こまち」にしておりましたがその事をすっかり忘れて、「はやて」の車両に乗り指定の座席まで行くと人が座っています。もう一度座席番号を見ても間違いありません、声をかけようと思い再度切符に目をやると「こまち」の文字。急いで車両を降りて後ろに連結している「こまち」まで走り発車に間に合いました。もしそのまま「はやて」に乗ってしまったら、次の停車駅大宮まで1時間15分ぐらい立っているようでした。
米国宝石学会(GIA)の宝石鑑別試験の時に「外見で判断をしない」と決めていました。例えば赤い石が出てルビーと判断してしまうとデーターが違っていても最初の思い込みのために再チェックをしないで間違えてしまう事が多々あります。データー重視を心がけたおかげで宝石鑑別試験は一回でパスしました。
あらためて「確認を怠らず、思い込みで判断をしない事」を肝に銘じた出張でした。
【駅弁】
「こまち」に乗ったので、車内で「秋田まるごと弁当」を買って写真を撮ってから食べました。内容は味つきご飯(味噌、醤油、みりん、その他)、煮物(ふき、人参、椎茸、高野豆腐)、酢物(じゅんさい)、鳥照焼、卵焼、舞茸天ぷら、焼わかさぎ、付け合せとおかずが盛り沢山で美味しかったのですが、味付けご飯が水っぽく中途半端な塩味でご飯の旨味を消してしまっていました。

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