「職人」という響-いいですね。


10月2日にブローチの細工をお願いしているJ社のT社長と食事をしたときに「職人」という言い方についてお話した事で、私の考えを述べておきたいと思います。
T社長は宝飾品の素晴らしい技術と感性(センス)を持った手作りの職人です。初めてお会いした今年の2月15日に書いたブログ「気持ち良く一緒に仕事のできる相手」の中の文章(飾り職人は職業と思っていますので、敬愛の念を込めて職人と私はいいます。)という部分の話になりました。Tさんは私の「職人」という言い方に理解をして頂きましたが、職人仲間から『職人と呼び捨てにされていいのか!』と言われたという話になりました。

職人=クラフトマンではないと私は思います。
日本職人名工会のWEBサイトに職人の定義が書いてあります。
『職業として物作りの技を修得する為に修業し、完成度を高めんと常に努力する。結果、固有のプロイズムを背景として確固たる哲学を形成し、自信と誇りを積み重ね、修得した技で、複数の同一製品や、優れた単品作品を造り出す者。又は到達すべき理想を掲げ、努力をしているプロの技術者を職人と言う。』

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の職人の項に―技術は主に徒弟制度のよって伝承されており、職場を訪ね親方の許しを得て弟子入りし、年季奉公をすることが通例であった。技は手取り足取り親方が弟子に教えるのではなく、簡単な作業や雑用を行う合間に盗むものとされ、一人前になるには数年から数十年を要する場合すらあった。―と書かれています。
私も、沖縄で6ヶ月間手作りの職人Kさんの隣で教わりました。ヒスイのダイヤモンド取巻きリングを作りましたが、『商品にはならないね。』と言われてしまいました。安直に教わってすぐ出来るほど職人の技は甘くはないのです。

そうしてみると職人という響、いいですよね。

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